本と私と魔法使い
横にくてりとしていた首を持ち上げて、虚ろな目をひん剥いて言った。

「み…つけた、あ、のひとの探…す共鳴者」

共鳴者…?

「は…?」

次の瞬間、私の眼前に一気に女は迫って来た。

「…ッ・…ゃだ…っ!!」


腕を掴まれ、顔を寄せられると、喰われるんだと思った。
私は目を瞑った。
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