キミ色季節。【完】
「次、奈々」
「あたしは先生が嫌。杏香とか若菜ちゃんとかみんなはさ、褒められたりしてんじゃん?でもうちらには褒めてもくれないし」
…それは
努力してないからでしょ…
練習来てないのに
褒めるもないんじゃ…
「どう?まとまった?」
「山さん…」
「“先生が”ってのはどうしようもないからね」
…本当にそうだと思う。
山さん…
あたしはどうしよう。
「とりあえず話し合ったんだろ?行ってきな」
「はい…」
「杏香」
1番後ろから行こうとしたあたしに山さんが話しかけた。
「杏香は堂々としてていいんだよ」
行ってきな、と
背中を押されてあたしは
また泣きそうになった。