魔王と王女の物語
左手側の森の奥から現れたのは…
身体は男の人間で、インコのようなとさかのある黄色い鳥の頭をした不気味な魔物だった。
言いようのないほどに気味が悪くて、ラスとティアラは手を握り合い、恐怖に震えていた。
そして外に出たコハクがリロイの隣に移動しながら腕を組み、小さく口笛を吹いた。
「こりゃレベルの高い魔物だな。キメラなのか?興味深いぞ、実験してえな」
「あれは、やばすぎる。僕は戦いたくない」
横のリロイは冷や汗をかいていて、上半身裸で、宗教的な首飾りを下げ、ゆったりとしたパンツを履いている魔物が近寄って来ると3m先くらいの所で立ち止まった。
「力をよこせ。お前もお前も力に満ち溢れている。それと…その馬車に乗っている女2人も、私に食われろ」
「グルメなことだが他をあたれよ。インコヤロウめ、そのとさかの毛を毟ってやるぞ」
――言葉を喋った自体驚きだったが…
魔物のくちばしがぶつぶつと何かを唱えていて、即座にコハクが人差し指と親指で三角形を作って息を吹きかけると、そこから業火が噴き出て魔物を襲った。
「ぎゃ、ぁ…っ!」
「小僧、チビたちを先に行かせろ。こいつは俺が片づけておく」
「わかった」
余裕たっぷりに腰に手をあてて業火に焼かれて地面を転がっている魔物から目を離して、窓を開けたラスに手を振った。
「コー!怖いよ、離れてかないで!」
「俺の天使ちゃん、すぐ戻るから不細工面で泣くんじゃねぞ」
「コー、早く戻って来てね!」
涙声で手を振ってきたラスに手を振り返し、ようやく魔物と2人きりになったコハクの頬を疾風が切り裂き、深く抉れた。
「やるじゃん。俺を誰だか知らねえようだな。俺の城で飼ってやろうか?ペットとして」
「…力をよこせ。お前を食ったら私は人間になれる。人間になりたいんだ」
赤銅色の瞳は狂気に満ちていて、またそれはコハクも同じ。
赤い瞳は久々の暴力を純粋に楽しんでいて、誰からも止められることなく暴れられることに喜びを感じていた。
「さあ来い。俺を楽しませろよ。ま、チビ以上に俺を楽しませる存在は居ないけどな」
魔王が本領を発揮する。
身体は男の人間で、インコのようなとさかのある黄色い鳥の頭をした不気味な魔物だった。
言いようのないほどに気味が悪くて、ラスとティアラは手を握り合い、恐怖に震えていた。
そして外に出たコハクがリロイの隣に移動しながら腕を組み、小さく口笛を吹いた。
「こりゃレベルの高い魔物だな。キメラなのか?興味深いぞ、実験してえな」
「あれは、やばすぎる。僕は戦いたくない」
横のリロイは冷や汗をかいていて、上半身裸で、宗教的な首飾りを下げ、ゆったりとしたパンツを履いている魔物が近寄って来ると3m先くらいの所で立ち止まった。
「力をよこせ。お前もお前も力に満ち溢れている。それと…その馬車に乗っている女2人も、私に食われろ」
「グルメなことだが他をあたれよ。インコヤロウめ、そのとさかの毛を毟ってやるぞ」
――言葉を喋った自体驚きだったが…
魔物のくちばしがぶつぶつと何かを唱えていて、即座にコハクが人差し指と親指で三角形を作って息を吹きかけると、そこから業火が噴き出て魔物を襲った。
「ぎゃ、ぁ…っ!」
「小僧、チビたちを先に行かせろ。こいつは俺が片づけておく」
「わかった」
余裕たっぷりに腰に手をあてて業火に焼かれて地面を転がっている魔物から目を離して、窓を開けたラスに手を振った。
「コー!怖いよ、離れてかないで!」
「俺の天使ちゃん、すぐ戻るから不細工面で泣くんじゃねぞ」
「コー、早く戻って来てね!」
涙声で手を振ってきたラスに手を振り返し、ようやく魔物と2人きりになったコハクの頬を疾風が切り裂き、深く抉れた。
「やるじゃん。俺を誰だか知らねえようだな。俺の城で飼ってやろうか?ペットとして」
「…力をよこせ。お前を食ったら私は人間になれる。人間になりたいんだ」
赤銅色の瞳は狂気に満ちていて、またそれはコハクも同じ。
赤い瞳は久々の暴力を純粋に楽しんでいて、誰からも止められることなく暴れられることに喜びを感じていた。
「さあ来い。俺を楽しませろよ。ま、チビ以上に俺を楽しませる存在は居ないけどな」
魔王が本領を発揮する。