魔王と王女の物語
いつもならよくわからないことを言われて、べたべた触ってきたり友情の証をしてきたり、意味もなく服を脱がされたりするのに…
そういうことは一切せずに、ただじっと見つめてきているコハクに、ラスはときめきを覚えていた。
「…コー?どうしたの、なんかいつもと違う…」
「そっか?ただ見てるだけじゃん。チビ…このリング、ずっとつけてろよ」
細い手首を取って口元に引き寄せると、左手の薬指に嵌まっているガーネットの石にちゅっとキスをして、
まるでガーネットのようにきらきらと輝いているコハクの赤い瞳にぽうっとなってしまったラスは、腰に回されているコハクの手を引き剥がそうとしていた。
「チビ?」
「なんか…むずむずするのっ。コー、離して」
「やだ。チビ、俺の目を見ろって」
「コー…どうしよう、ドキドキする」
あまり大きいとは言えないラスの胸が変形するほどぴったり身体を密着させて、いつもならコーフンして爆発しそうになるコハクの瞳は…静かな光を称えていた。
「コー、どうしちゃったの?なんか…怖いよ」
「俺はさ…チビを大切にしたいんだ」
「?うん、今までも大切にしてくれてるよ?」
「本当は俺…もっとひどい奴なんだ。チビが知らないことも沢山あるし、できれば言いたくない。離れて行ってほしくないからさ」
「離れてなんかいかないよ?コーが私の影から出て行きたいんでしょ?」
不思議そうな顔をしているラスの額や頬に何度もキスをして、身体に埋め込むようにして抱きしめて、
それでも不安を拭えないコハクはいつになく真剣な表情でラスをじっと見つめた。
「チビの影から出て本体に戻ったら、チビに選択してほしいことがあるんだ。俺は…チビの言う通りにするからさ」
「…コー?どうして…どうして離れてくようなこと言うの?」
――危機のようなものを感じたラスのグリーンの瞳にはみるみる涙が溜まって、
コハクの端正な美貌はいつもより引き締まっていて綺麗で、泣きじゃくりながらコハクの頭を胸に抱いた。
「コー、離れてかないで。絶対に嫌いにならないから!」
「チビ…俺は…お前を…愛してる」
そう、囁いた。
そういうことは一切せずに、ただじっと見つめてきているコハクに、ラスはときめきを覚えていた。
「…コー?どうしたの、なんかいつもと違う…」
「そっか?ただ見てるだけじゃん。チビ…このリング、ずっとつけてろよ」
細い手首を取って口元に引き寄せると、左手の薬指に嵌まっているガーネットの石にちゅっとキスをして、
まるでガーネットのようにきらきらと輝いているコハクの赤い瞳にぽうっとなってしまったラスは、腰に回されているコハクの手を引き剥がそうとしていた。
「チビ?」
「なんか…むずむずするのっ。コー、離して」
「やだ。チビ、俺の目を見ろって」
「コー…どうしよう、ドキドキする」
あまり大きいとは言えないラスの胸が変形するほどぴったり身体を密着させて、いつもならコーフンして爆発しそうになるコハクの瞳は…静かな光を称えていた。
「コー、どうしちゃったの?なんか…怖いよ」
「俺はさ…チビを大切にしたいんだ」
「?うん、今までも大切にしてくれてるよ?」
「本当は俺…もっとひどい奴なんだ。チビが知らないことも沢山あるし、できれば言いたくない。離れて行ってほしくないからさ」
「離れてなんかいかないよ?コーが私の影から出て行きたいんでしょ?」
不思議そうな顔をしているラスの額や頬に何度もキスをして、身体に埋め込むようにして抱きしめて、
それでも不安を拭えないコハクはいつになく真剣な表情でラスをじっと見つめた。
「チビの影から出て本体に戻ったら、チビに選択してほしいことがあるんだ。俺は…チビの言う通りにするからさ」
「…コー?どうして…どうして離れてくようなこと言うの?」
――危機のようなものを感じたラスのグリーンの瞳にはみるみる涙が溜まって、
コハクの端正な美貌はいつもより引き締まっていて綺麗で、泣きじゃくりながらコハクの頭を胸に抱いた。
「コー、離れてかないで。絶対に嫌いにならないから!」
「チビ…俺は…お前を…愛してる」
そう、囁いた。