魔王と王女の物語
「コハク様…ちょっとあの王女に甘すぎやしませんか?」


朝方、たコハクが窓枠に座って欠伸をし、開け放った窓から帰ってきたベルルを肩に止まらせると、“は?”と不思議そうな声を上げた。


「俺が甘い?お前なに言ってんだよ」


「自分で気付いてないんですね。あたし、パーティーの様子も見てましたけど…コハク様…激甘でしたよ?」


ラスが“うーん”と声を上げてこちら側に寝返りを打ち、緩めたコルセットからぽろんと胸が零れ出たのが見えて顔を両手で覆った。


「やべえっ、コーフンしてきた!」


「…色ぼけ魔王」



暴言を吐いてまた外に飛び立ってしまい、


本当に鼻血が出そうになってしまったコハクはラスの胸から視線を外すことができないままにじり寄り、自分から見えないように首まで布団をかけてやった。


「…スノウのは全然平気だったんだけどなあ」


「ん……あ、コー…おはよ…」


「はいおはよ。チビ、その格好はないぜ。そんなに眠たかったのか?」


何故か少し頬を赤らめているコハクの視線に気付いて身体を見下ろすと…


胸が丸出しのままゆっくりを首を傾げながら昨晩を振り返る。


「えと…リロイが部屋まで送ってくれて…ドレスが窮屈で脱いで…その後なんだっけ」


「…おい、まさか小僧に肌を見せたんじゃないだろうな」


「全然覚えてないの。コーが居なかったのだけは覚えてるよ」


胸を隠そうともせずに欠伸をしているラスにむらっときて、

いそいそと布団に入ると馬乗りになって顔を近付ける。


「朝だけど…するか?」


「なにを?」


「ナニを、だよ」


「?もうっ、コーの言ってることいっつもわかんない。重たいからどいてよ」


「…」


冷え症のラスの脚に脚を絡めると擦ってやり、にやにやしながら胸を眺めて堪能する。


「もっと簡単に育つ方法知ってるんだけど、やってみるか?」


「また胸の話?“大きい方がいい”って言ってたよね?これって小さいの?」


自分の胸を見下ろして少し唇を尖らせたラスが異常に可愛くて、

コハクはむらむらしつつも笑った。


「俺が大きくしてやるって」

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