BLack†NOBLE
俺は視線をそらすことなく、奴等の汚い面を睨み付けた。
銃が出せない。右手が凍りついてしまったように固まったままだ。
なぜ奴等が生き延びて、俺たちの両親がこの世にいないんだろう……
『お前たちは、クロードからその惨めな命を助けてもらったんだろう……』
コッグは、またニタニタと笑い出す。
よくも俺の前で笑えるな……馬鹿にしてるのか……
『ええ、偉大なる方には感謝してますよ。与えて下さった土地でも俺たちはマフィアとして生きてこれたのだから。
戦力と私腹を肥やし、懐かしい故郷にも帰ってこれた。だが……』
コッグはギラリと俺を睨み付けた。
『帰ってきたはいいが、かつて恐れられたメルフィス一味が皆エリートサラリーマンのように真面目に仕事をしているんじゃ……我々も黙っていられない!
東洋出の坊っちゃんが、お遊びでマフィアのボスに君臨するからだ。
隙だらけの現メルフィスを攻撃するのは、とても簡単なことだ!』