BLack†NOBLE
『その女、通せ』
鉄柵の向こうから、清んだ綺麗なイタリア語が聞こえてきた。
『クロードっ!!』
『気安く呼ぶな、ちなみに言わせてもらえば人様の屋敷の前で騒ぎを起こすな』
『やぁん! クロード会いたかったよ』
鉄柵をすり抜けて、クロードにジャンプして抱き着く。
普段ナイトクラブで会うよりラフな格好をしている彼も、とてもセクシーでフェロモン全開だ。
シャワーを浴びていたのか、高そうなシャンプーの香りがして湿った黒髪が更に凄まじいフェロモンで私を誘惑する。
『クロード、大好き』
飛び付いたまま離れない私を、クロードは諦めたように肩を抱いて、ため息混じりに屋敷に招き入れてくれた。
観葉植物がセンス良く飾られた、広いホール。彼は、迷うことなく階段を上がると広すぎるゴージャスなベットに私を下ろした。
私は、期待を込めた瞳で彼を見つめる。
シャワーも浴びてきたし、クロードが好きそうな超スケスケの黒いヒモパン履いてきたの。
うんと、可愛がって……