BLack†NOBLE


──────『……という事態も考慮して、瑠威様と茉莉果様の護衛にはより強固にするべきです。

 ただ日本での、護衛となりますと我がファミリーには不備があるかもしれません。純粋なるイタリア人ばかりでございますから……


 ですから、イタリアに住まわせれば良かったのですよ……



 聞いてますか? クロード様!』


 クロードは、黒皮のリクライニングチェアに深く座りながら葉巻をふかす。

 膝の上にはアリシアが座っている。


『聞いてる。

 確かに瑠威の凌辱画像は高値で売買されそうだ。可愛いからな瑠威は』


『あの生意気な瑠威が、最後に泣いてヨガったりするの見たい! クロード、誘拐させてみようよ~』


 アリシアは、キャッと笑い声をあげた。



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