とけないゆき
あんなやつと、どうにかなってほしくないと思う気持ちと


応援したい気持ちが同時に交差した。


「百花、好きになっちゃったから止まんないんだもん。」


頬を真っ赤にしながら顔を隠している。


私は一目ぼれから始まる恋なんか信じてないし

百花がいいならいいと思った。


「わかったよ。うまくいくといいね。」






少しむすっとしてしまい、うつむいた。


すると、百花のいい香りを感じた。


私は百花の腕の中にいる。


「ありがとっ!がんばるね!!」


生き生きしている百花は私の夢見る姿だった。
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