Princess of Magic
庇「あら、これもいいわね。でも、妃芽ちゃんにはこっちの方が似合うかしら・・・?妃芽ちゃんはどれがいい?」

 『え?え・・・と私は…このセットでいいと…』

学用品のバリエーションはとても豊富で、鞄も数十種類、制服は数千着ほどあった。靴も靴下も種類が多すぎる。
そんな中で姫が選んだのはグレーのシャツと黒のジャンバースカートのセットだった。


庇「まぁ!!そんな地味な!!もったいない!!妃芽ちゃんは陽様の御容姿を受け継いでるのだからもっとかわいらしいセットにしなきゃ!!」


庇保はそう言うとまた妃芽を着せ替え人形にして選び始めた。





約3時間後




庇「決まり!!このセットとこのセットね!!」


とても楽しそうに庇保が言ったので、妃芽もつられて笑顔になった。

 『はい。こんなにたくさんありがとうございます。』ニコッ

庇「いいのよ別に。私がやりたくてやったわけだし、妃芽ちゃんの可愛い笑顔も見れたしね。」

 
 庇保さんには感謝してもし尽くせないな…



庇「お会計おねがいします。」

 {了承しました。Ecole da Blue roseの鞄3つ靴下30足靴2足制服合計4着お買い上げありがとうございます。商品をお預かりいたします。}

 やっぱり買い過ぎじゃ………だって、普通鞄なんて1つでしょう?


庇保さんの隣にあった商品が消えた。と思ったらすぐに袋に入って現れた。
庇保はその荷物を持とうとした。

 『庇保さん!!それくらいは私が持ちます!!』

庇「あら、大丈夫よ。それに、もつわけじゃないしね。あっ!そうね。妃芽ちゃんに持ってもらおうかしら。」


庇保にこんなにたくさんの荷物を持たせるわけにいかない。と思い言ったが、実際この荷物を持てるか?と聞かれればムりと答える。それくらいの荷物なのだ。

庇「いい?スティックを出して、荷物のほうに先を向けてそのまま自分の影のほうに引っ張って。」

 
何を言っているかは定かではなかったが、スティックを出して、言われたとおりに先を荷物から影へと移した。





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