Princess of Magic
『さてと…まずは…今の時期から考えて、冬服・・だよね?―――って、あれ?・・・・・ない』
制服のセットを3着も買ったに関わらず、夏服が無かったのだ。
『夏服はまた今度買うのかな…』
そう解釈し、制服、鞄、ノート、辞書と準備を進めた。
* * * * *
庇「晩御飯が出来たけれど…用意の方は・・・終わったみたいね。」
『はい。庇保さんの服は、部屋に持って行ったんですけど…よかったですか?』
庇「あら、ありがとう」
庇保らしいほんわかとした笑顔で言われ、心が温かくなった。
そして、その笑顔に戸惑いがちに返された小さな小さな妃芽の笑顔は、庇保が初めて見た心のからの笑顔だった。
庇「・・・本当にMagic Countryへ来てよかったわ…」
『??庇保さん?何か言いましたか?』
庇「いいえ。さぁ、ご飯にしましょう」
『はい。』
二人はご飯を食べた後庇保が後片付けをしているうちに妃芽がお風呂に入り、その後庇保が片付け後入り、二人は少し話したのち各々の部屋に入り一日を終えた。