Princess of Magic
『ふぁ~・・・・今…10時30分?!?!』
 ね、寝坊したぁぁぁ!!!!!

妃芽は大急ぎで身支度を整えると、リビングへ向かった。


『庇保さん、ごめんなさい。寝坊しました。』

庇「いいのよ。初めてじゃないかしら?妃芽ちゃんが寝坊なんて・・微笑ましいことよ。気が緩んできている証拠でしょう?嬉しいわ。来てよかったわね?」


庇保は心底安心したようなふわっとした笑顔で言った。


『あ・・・ありがとうございます。朝ご飯食べてきます。』

庇「えぇ。じゃあ、座っていて。持ってくるわ。」


* * * *



妃芽が朝食を食べているとき、庇保は今日の予定を相談していた。

庇「制服とかの必要なものは買ったから、今日は学校を見学するか…街を歩く?服とかこの頃買ってないでしょう?」


『服は・・・・今のがありますから大丈夫です。学校見学…今日は私みんなより全く知識がなくて遅れてると思うので勉強を・・・』


庇「その点は大丈夫よ?こっちは年齢関係なく同じ学年だから♪容量のいい子は飛び級だし、あまりよくない子はじっくりとクラスで先生に教えてもらえるからね。」

『とてもいい学習制度ですね。』

庇「でも、がんばらないとね?テストはとても難しいから。外界ではほとんどがペーパーテストだけど、こっちではほとんどが実技だから。」


『実技・・・ですか。――――基礎的な魔法を少しだけでいいので教えてくれますか?』

庇「もちろんよ♪さぁ、そうと決まったら私は用意をしてくるから妃芽ちゃんは食べていて?」

『はい。』


庇保は妃芽の向かいの席に座っていたのを立ち、軽やかな足取りで倉庫へ向かった。


 できるかな・・・ってダメダメ!できるかな…じゃなくてできる!こっちでは抑えなくていいのだから。それなら全力でやって庇保さんを安心させるの。

嘉「あなたは、自分を偽り過ぎよ。もっと解放しなきゃ。息が詰まるでしょう?」

 姫嘉…ありがと。でもね、私は外はこのキャラでいいの。私はこれも私と思って受け入れたいから。


嘉「あなたかそういうならいいけど…でも、あなたは私なのだから。そこら辺の魔法なんて簡単のはずよ?もしできたら・・・・・この先は夜話すわ。頑張ってね♪」


 ちょっと!姫嘉!・・・ってもう?早すぎるでしょ…
 夜・・何を話すんだろう…




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