Only One



「っ…ふぅッ」


一人になった室内には、注射針がゴロゴロと床に落ちていた。


このまま、放置されるの…っ?


「だ…れかぁっ」


身体が熱くて、視界は霞み、呼吸も上手く出来ない。


そんな中、思い浮かぶのは――…


キィッ――

『お待たせ、芹那。』

「っっ」


意識が遠のく中、木下がやって来た。


「ぃ、や…っ」

『クス…ダメだよ、寝ちゃ。』

「っはぁんっ!!」


ちょっと肌を擦られただけで、声を荒げて鳴いてしまう。

こんなのっ…私じゃない――ッ



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