Only One
―――「ボスッ!!」
「ッ、どうしたの?星川。」
いきなり、声を荒げながら入室してきた音海に、智愛も郁人も驚いた。
「切り札を――見つけました。」
「え――?」
さっき、物陰からこっちを見つめていた人物。
その人こそが、芹那の居場所を見つけるための…切り札。
「これまでのターゲットの調査の中で、特に不審ではなかったのですから、ボスにはネタを上げなかったんですが――」
「何?前置きはいいから、早く説明して。」
「――はい。」
時は一刻を争うことは、この場にいる人間ならだれでも分かる。
音海はいくつかの資料の中から、ある人物の資料を取り出し、智愛に渡した。