Only One
――キィッ
『何言ってんの?』
「っ!?」
次の瞬間、扉が開き、部屋に入って来た木下に、私は激しく動揺した。
「ッ――」
『なぁ、芹那?お前は俺のモンなんだよ。何でアイツの名前なんか呼んでんだよ!!』
っ・・・
声を荒げた木下は、私が最も恐ろしいと思うほど、狂っていた。
やだ…逃げなきゃ――
早く、逃げなきゃ――っ!!
ジャラッ、ジャララッッ
本能が逃げろというけれど、手足が縛られたままの私は、近づいてくる木下に距離と縮められるだけだった。
『今度は、電気なんかじゃ済まさない。』
「っ――!?」
『言ったでしょ?――入れるんだよ、……刺青を。』
「やっ――んんーーっ!!」
迫る危険に、抵抗しようとした私は、ハンカチで口をふさがれ、また意識を失った――。