今夜、俺のトナリで眠りなよ
電話で言っていた通り、一樹君は20分たらずで家に帰ってきた。
一樹君からは、少しの煙草の匂いとアルコールの匂い。それからミントの香りがした。
「兄貴、飯も食わずに行ったのか」
一樹君が、ダイニングに並んである食事を見て口にする。
優樹さん用の皿に盛られているミニトマトを摘まんだ一樹君はパクッと口の中に放り込んだ。
「俺、食っちゃっていい?」
「え? だって、飲み会で食べて来たんじゃないの?」
「あんま食ってない」
「本当に? 無理してない?」
「無理するわけないじゃん。マジで食ってないんだって」
「そう。今夜はデザートもあるの」
私は冷蔵庫に行くと、紙の箱に入っているロールケーキを出した。
一樹君からは、少しの煙草の匂いとアルコールの匂い。それからミントの香りがした。
「兄貴、飯も食わずに行ったのか」
一樹君が、ダイニングに並んである食事を見て口にする。
優樹さん用の皿に盛られているミニトマトを摘まんだ一樹君はパクッと口の中に放り込んだ。
「俺、食っちゃっていい?」
「え? だって、飲み会で食べて来たんじゃないの?」
「あんま食ってない」
「本当に? 無理してない?」
「無理するわけないじゃん。マジで食ってないんだって」
「そう。今夜はデザートもあるの」
私は冷蔵庫に行くと、紙の箱に入っているロールケーキを出した。