今夜、俺のトナリで眠りなよ
「んで、中学んときは好きなヤツはいたの?」

「もちろん。好きな人はいたよ。告白もできずに、卒業しちゃったけど」

「それって同級生?」

「まあね」

「同窓会に来るって?」

「知らない。ねえ、私、結婚してるのよ。今さら、同窓会で会ったからって、何が起きるわけでもないんだから」

「何かあるかもしれないだろ。昼ドラとかであんじゃん。同窓会で再会して、そのままラブホに行って、愛人関係になるってさ」

「平気。私は大丈夫」

 一樹君が、「はあ」と息を吐くと、納得してない顔で私を見てきた。

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