聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「守らなきゃならない人?」
「そうだ」
黒斗、どんな説明したんだろう……。
今の会話聞いた限りじゃ、誤解されそうな感じなんだけど……。
「ふーん。この人が……」
そう言って由理香ちゃんはまたあたしを見た。
今度ははっきり睨んでいる。
な、なによ!?
あたしはたじろぎながらも押されないようにその睨みを受け止めた。
そんな睨み合いを終了させたのは黒斗だ。
「つーか由理香。お前何しに来たんだ? 用があるなら携帯で呼び出せばいいじゃねぇか」
「うん……ちょっとね。お兄ちゃんの友達って人にも会ってみたくなったの」
「そうだとしても、一人で来るもんじゃない。男子校なんて野獣の溜まり場みたいなもんなんだから」
そう由理香ちゃんに説教する黒斗は、普通の心配性なお兄ちゃんだった。
家族だからかな?
黒斗、由理香ちゃんには遠慮の無い話し方してる気がする。
「おいおい黒斗、野獣はないだろ野獣は」
高志が黒斗の肩に腕を置き、二人の会話に割って入った。
「初めまして、オレは黒斗の友達の高志っていうんだ」
「あ、どうも初めまして」
と由理香ちゃんは可愛らしくお辞儀をした。
「で、俺は弘樹。小学校から黒斗とは友達だから、会ったことあると思うけど……」
「あ、覚えてます。何度か一緒に帰ってくれましたよね?」
「そうそう。数えるほどだけどね」
……順番からして次はあたしが自己紹介する番よね?
「初めまして、オレは――」
「で、お兄ちゃん。さっき言ってたジュエルって何?」
……この子、今明らかにあたしを無視したよね?
「ああ、ジュエルってのはな……」
あたしが無視された事に気付いてか気付かないでか、黒斗は由理香ちゃんに説明し始めた。
「そうだ」
黒斗、どんな説明したんだろう……。
今の会話聞いた限りじゃ、誤解されそうな感じなんだけど……。
「ふーん。この人が……」
そう言って由理香ちゃんはまたあたしを見た。
今度ははっきり睨んでいる。
な、なによ!?
あたしはたじろぎながらも押されないようにその睨みを受け止めた。
そんな睨み合いを終了させたのは黒斗だ。
「つーか由理香。お前何しに来たんだ? 用があるなら携帯で呼び出せばいいじゃねぇか」
「うん……ちょっとね。お兄ちゃんの友達って人にも会ってみたくなったの」
「そうだとしても、一人で来るもんじゃない。男子校なんて野獣の溜まり場みたいなもんなんだから」
そう由理香ちゃんに説教する黒斗は、普通の心配性なお兄ちゃんだった。
家族だからかな?
黒斗、由理香ちゃんには遠慮の無い話し方してる気がする。
「おいおい黒斗、野獣はないだろ野獣は」
高志が黒斗の肩に腕を置き、二人の会話に割って入った。
「初めまして、オレは黒斗の友達の高志っていうんだ」
「あ、どうも初めまして」
と由理香ちゃんは可愛らしくお辞儀をした。
「で、俺は弘樹。小学校から黒斗とは友達だから、会ったことあると思うけど……」
「あ、覚えてます。何度か一緒に帰ってくれましたよね?」
「そうそう。数えるほどだけどね」
……順番からして次はあたしが自己紹介する番よね?
「初めまして、オレは――」
「で、お兄ちゃん。さっき言ってたジュエルって何?」
……この子、今明らかにあたしを無視したよね?
「ああ、ジュエルってのはな……」
あたしが無視された事に気付いてか気付かないでか、黒斗は由理香ちゃんに説明し始めた。