聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
 恥ずかしくて、さらに緊張してきた。


 あたしはもう一度黒斗を見上げ、聞く。

「えっと……ど、どうしたの?」


 聞くと、黒斗は静かに答えた。

「いや……俺の部屋の中にお前がいるのって、なんか良いなと思って……」

 そう言ってとろけるような眼差しで微笑んだ。


 げ、激甘黒斗!?

 腹黒Sの黒斗に慣れちゃったあたしにはキツイよ~~~!


 完全に真っ赤になって固まるあたし。

 黒斗は立ち上がり、そんなあたしを抱き上げた。


「へ? あ、黒斗。ちょ、待って!」

 黒斗はベッドの方にまた座り、その膝にあたしを乗せる。


 ま、待って待って!
 まだ心の準備が!!


 あたしは目を瞑(つむ)り黒斗の膝の上で固まってしまった。

 心臓の音が、黒斗にも聞こえてしまうんじゃないかと思うほど大きい。


 黒斗はあたしのメガネを外しながら語りかけてくる。

「友……友、目ぇ開けろよ……」

 その声に、あたしは恐る恐る瞼を上げる。

 すると……。


 バチンッ

「あいたっ!?」


 ……でこぴんされた。
 

「いったー。黒斗ぉ!?」

 あたしは額を押さえながら側にある黒斗の顔を睨んだ。


「やっと緊張解けたな」

「へ?」

「お前緊張しすぎ。俺まで余計に緊張するじゃねぇか」


 そしてニカッと笑う黒斗。


 気遣って緊張ほぐしてくれようとしたんだ……。



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