愛を教えて
今夜の万里子は朱色のイブニングドレスを着ていた。
肩と背中が大きく開いたデザインだ。万里子はその部分をジョーゼットのショールで軽く覆っていた。髪は柔らかく、膨らみを持たせて纏め上げ、首にはドレスと共布のチョーカーが巻かれている。
チョーカーをくすぐるように零れる数本の後れ毛が、万里子に清楚な色香を与えていた。
淡い髪を持つ人種に混じれば、万里子の髪は漆黒に映る。そして神秘的な黒い瞳。日本人独特のきめ細かな肌質は、日焼けしていない彼女の肌を一層輝かせていた。
卓巳の、万里子を抱く手に力がこもった。
「ハッピーニューイヤー」
そんな言葉でごまかしながら、卓巳は万里子と唇を重ねた。
強く押しつけることも、唇の間を割ることもせず、ただ、甘く懐かしい感触に卓巳が浸りかけた、そのとき――。
『ニューイヤーキスは終了だ。タクミ、続きはパーティが終わってからにしてくれ』
ライカーのジョークを含んだ声に、周囲もドッと沸く。
新婚カップルをはやし立てる声に、軽く手を上げて応える卓巳だった。
肩と背中が大きく開いたデザインだ。万里子はその部分をジョーゼットのショールで軽く覆っていた。髪は柔らかく、膨らみを持たせて纏め上げ、首にはドレスと共布のチョーカーが巻かれている。
チョーカーをくすぐるように零れる数本の後れ毛が、万里子に清楚な色香を与えていた。
淡い髪を持つ人種に混じれば、万里子の髪は漆黒に映る。そして神秘的な黒い瞳。日本人独特のきめ細かな肌質は、日焼けしていない彼女の肌を一層輝かせていた。
卓巳の、万里子を抱く手に力がこもった。
「ハッピーニューイヤー」
そんな言葉でごまかしながら、卓巳は万里子と唇を重ねた。
強く押しつけることも、唇の間を割ることもせず、ただ、甘く懐かしい感触に卓巳が浸りかけた、そのとき――。
『ニューイヤーキスは終了だ。タクミ、続きはパーティが終わってからにしてくれ』
ライカーのジョークを含んだ声に、周囲もドッと沸く。
新婚カップルをはやし立てる声に、軽く手を上げて応える卓巳だった。