愛を教えて
「ダメじゃない。もう、待てないし、僕は待つ気もない」
「せめてシャワーを……身体を洗ってくるから」
「万里子、君の身体でそれ以上洗う場所なんかないだろう? 千回で足りないなら、一万回だって僕が君の身体を愛するから……」
卓巳は唇でなく、互いの額をつけたまま、万里子にそう伝えた。
すると、万里子がクスクスと笑い始める。真剣に想いを伝えて、笑われる理由はわからない。だが、笑顔の万里子が見られるなら、理由などどうでもいい。
「酷い奥さんだな。僕の本気を笑うなんて。どうやってお仕置きしてやろうか?」
そんな冗談を口にしつつ、卓巳も一緒になって笑った。
「ごめんなさい。でも、一万回も愛してくださるの?」
「ああ、もちろん。男に二言はない」
「でも、毎晩でも……三十年も掛かるわ。そのとき、卓巳さんって六十歳なんだけれど」
夫婦生活を思わせる言葉が恥ずかしかったのか、万里子の頬はほんのり桜色に染まった。
「せめてシャワーを……身体を洗ってくるから」
「万里子、君の身体でそれ以上洗う場所なんかないだろう? 千回で足りないなら、一万回だって僕が君の身体を愛するから……」
卓巳は唇でなく、互いの額をつけたまま、万里子にそう伝えた。
すると、万里子がクスクスと笑い始める。真剣に想いを伝えて、笑われる理由はわからない。だが、笑顔の万里子が見られるなら、理由などどうでもいい。
「酷い奥さんだな。僕の本気を笑うなんて。どうやってお仕置きしてやろうか?」
そんな冗談を口にしつつ、卓巳も一緒になって笑った。
「ごめんなさい。でも、一万回も愛してくださるの?」
「ああ、もちろん。男に二言はない」
「でも、毎晩でも……三十年も掛かるわ。そのとき、卓巳さんって六十歳なんだけれど」
夫婦生活を思わせる言葉が恥ずかしかったのか、万里子の頬はほんのり桜色に染まった。