愛を教えて
「卓巳さん……外が、明るいわ」
クッションを背に、卓巳はベッドにゆったりと座り込んでいる。そんな卓巳の脚の間に腰を下ろし、万里子は彼にもたれかかっていた。
このとき、ようやく万里子はここがリッツ・ロンドンでないことに気づく。
もちろん、ライカーのホテルでもない。部屋は少し小さめの造りで、モダンなすっきりとした家具が並んでいた。ベッドの左手に大きな窓があり、黒い遮光カーテンがかかっている。その三分の一ほどが開き、白いレース越しに淡い光が射し込んだ。
ベッドの正面にはナチュラルな木目調のローボード。その上には大型のプラズマテレビが設置してあった。
ドアはテレビの左横と右手の壁にある。どちらかがリビングに、残りはバスルームに繋がるドアだろう。
右の壁には書き物机とサイドボードが並び、両方とも小さめだ。ベッドサイドのテーブルには白いシェードの電気スタンドがあり、灯りが点ったままだった。
卓巳はとても優しく、そして激しかった。
一瞬、万里子の中に四年前の出来事がよぎる。しかし、万里子に覆い被さる男は悪魔ではなく、最愛の夫だ。卓巳の愛の言葉に、いつの間にか、不安はなくなっていた。
クッションを背に、卓巳はベッドにゆったりと座り込んでいる。そんな卓巳の脚の間に腰を下ろし、万里子は彼にもたれかかっていた。
このとき、ようやく万里子はここがリッツ・ロンドンでないことに気づく。
もちろん、ライカーのホテルでもない。部屋は少し小さめの造りで、モダンなすっきりとした家具が並んでいた。ベッドの左手に大きな窓があり、黒い遮光カーテンがかかっている。その三分の一ほどが開き、白いレース越しに淡い光が射し込んだ。
ベッドの正面にはナチュラルな木目調のローボード。その上には大型のプラズマテレビが設置してあった。
ドアはテレビの左横と右手の壁にある。どちらかがリビングに、残りはバスルームに繋がるドアだろう。
右の壁には書き物机とサイドボードが並び、両方とも小さめだ。ベッドサイドのテーブルには白いシェードの電気スタンドがあり、灯りが点ったままだった。
卓巳はとても優しく、そして激しかった。
一瞬、万里子の中に四年前の出来事がよぎる。しかし、万里子に覆い被さる男は悪魔ではなく、最愛の夫だ。卓巳の愛の言葉に、いつの間にか、不安はなくなっていた。