愛を教えて
『オーナーはとても紳士で、私の尊敬する男性です。それに奥様のことを命がけで愛しておられて……あんなにホットな方だとは思いませんでした。私もう、なんと言ったらいいのか』


万里子とのホットなシーンを思い描いたのか、ソフィは頬を赤らめる。


『そ、そうかしら?』


曖昧に微笑みながら、「ずっと沸騰しっぱなしなんだから……もう」。万里子は思わず、日本語で愚痴を零してしまう。


『ジェイクとは結婚式について、具体的な話はしているの?』

『ええ、二週間後に決めました。それと、私は寮に住んでいるんですが、来週から一緒に暮らすことになりました。彼が……我慢できないらしくて』


ソフィは、恥ずかしいけど嬉しい、誰かに話したくて堪らない、といった感じだ。


『ふたりが幸せで本当によかった』

『とても幸せです。彼はオーナーのように大人の男性ではないので、色々と大変なことはあるんですけど。でも、いい奥さんになろうと思っています』

『え……大人の男性?』


予期せぬ言葉に万里子は聞き直した。

すると、ソフィはなんと卓巳のことを『経験を積んだ大人の男性』と言う。そんな卓巳に比べ、ジェイクは女性の気持ちがわかっておらず、彼女を困らせるそうだ。


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