さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
そう言って原田さんは、はぁっと長いため息を吐いた。
むむむ。
あからさまにこんな態度されるのは良いものじゃない。
「原田さんこそ大人げなさすぎですよ。」
ふん、といい返す。
沖田さんにがさつな女だと思われるのは嫌だけど、言われっぱなしはもっと嫌!
「なんだよ、やんのか!?」
私の挑発に乗ったようで、原田さんはギロリと目を光らせた。
全力で睨み返すけれど、なかなか退かない原田さんに次第に腹が立ってくる。
「やってやろうじゃないですか!」
なんだか言葉がおかしくなった気がしたけど、それはまぁ気にしない。
口喧嘩なら、誰にも負けたことがない。
翼だって、私と言い争いになりそうになると必ず先に譲ってくれる。
「上等だ。」
原田さんの目つきは、優しいものではなかった。
沖田さんをちらりと見ると、私たちの様子を楽しんで見ているようだった。