さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「当たり。ほんなら、女の数は?」
女。
ここに来てからまだ女の人には出会っていない。
というか、新選組に女隊士がいてなんて聞いたこともない。
「・・・私、一人?」
「当たり。それって、どういうことか分かるか?」
その言葉を理解した瞬間、一瞬にして視界が黒く染まった。
「いやっ!」
まだ脱がずにいた制服がめくられる。
え、私、犯されてるの?
「デカい声出したら、速攻斬ったるよ?」
燕の声が低く部屋に響いた。
手がガタガタ震える。
私、どうなっちゃうの?