さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―






「…はぁ。なんか隊士さん達に私、嫌われてるよね。」





部屋に帰って、ひとり呟く。




隊士さん達、私のこと見ながらなんかしゃべってたしね。




きっと、いい内容ではないだろう。




「…寝ようかな。」




そう思った瞬間だった。




────パタン



「・・・・・え?」




今、パタンって音したよね?



音がした襖の方を振り向く。



一瞬にして熱が退いていった。


< 99 / 308 >

この作品をシェア

pagetop