漆黒の黒般若
「ほら、早く白状しないか」
「む、無理ですっ」
なんか斎藤さん、すごく楽しそうなんだけど!
「そうか…。最近外にも出して貰えるようになって図に乗っているな?やはり一気に甘やかすのはよくないのだな…。ここは一つ灸でも据えなくてはな」
そう言うと斎藤さんは屋敷の奥の方へとあたしを引っ張っていく
「あ、あのっ。灸って。どこ行くんですかぁっ?!」
その質問に答える気もないようで斎藤さんはずんずん奥の方へと進んでいく
そして蔵の裏までくると壁に押し付けられる
自然と嫌な感じはしないが心臓がはち切れそうだ
「いゃ、あの…」
斎藤さんの顔が近くて、手も触れてて
きっとあたしは真っ赤だろう
だから早く話さなくては身が持たないのだがさすがに“色恋にうといあたしも恋がしてみたいです”だなんて恥ずかしくて言えない
そこで楠葉は黙りを通すしかないと決め込みギュッと目をつぶった
せめて、斎藤さんの顔が見えないようにというあたしなりの作戦である
「む、無理ですっ」
なんか斎藤さん、すごく楽しそうなんだけど!
「そうか…。最近外にも出して貰えるようになって図に乗っているな?やはり一気に甘やかすのはよくないのだな…。ここは一つ灸でも据えなくてはな」
そう言うと斎藤さんは屋敷の奥の方へとあたしを引っ張っていく
「あ、あのっ。灸って。どこ行くんですかぁっ?!」
その質問に答える気もないようで斎藤さんはずんずん奥の方へと進んでいく
そして蔵の裏までくると壁に押し付けられる
自然と嫌な感じはしないが心臓がはち切れそうだ
「いゃ、あの…」
斎藤さんの顔が近くて、手も触れてて
きっとあたしは真っ赤だろう
だから早く話さなくては身が持たないのだがさすがに“色恋にうといあたしも恋がしてみたいです”だなんて恥ずかしくて言えない
そこで楠葉は黙りを通すしかないと決め込みギュッと目をつぶった
せめて、斎藤さんの顔が見えないようにというあたしなりの作戦である