イジワル先輩の甘い恋の魔法
「よーし!じゃ!飯食いに行こうぜ!」
黒崎先輩はそう言ってベッドから出た。
「身体動かしたら腹減った」
黒崎先輩がケラケラ笑う。
私はベッドから上半身を起こした。
…………えっ?
黒崎先輩を見て目を見開く。
何で?何でジャージじゃない服を着てんの?
「ちょ、服……」
黒崎先輩はこちらを向き、ニヤリと笑った。
騙された……。
まんまと騙された。
服が見つからないとか嘘で、本当は最初から見つかってたんだ。
でも見つからないフリをして私を寝室に呼んで……。
やっぱりムカつく。