イジワル先輩の甘い恋の魔法
私はベッドの上で無言で服を着替える。
「怒った?」
「別に?」
私は黒崎先輩に背を向けた。
「姫子?」
「うるさい!」
私はそう言って黙々と服を着替える。
「そんなに怒るなよ〜!俺に抱かれたのが嫌だった?」
私は首を左右に振った。
「じゃあ、何怒ってんだよ?」
「服がないって言ったのに、本当はあったことに怒ってます!」
「そんな事で怒るなんて、姫子は可愛いな」
黒崎先輩はそう言って、私の頭をポンポンとすると寝室を出て行った。
そんな事!そんな事って!
私にとっては、そんな事ではありません!
それに余裕のある黒崎先輩にもムカつく!