イジワル先輩の甘い恋の魔法
私は服に着替えて、リビングに行った。
キッチンの換気扇の下でタバコを吸ってる黒崎先輩。
「着替えたか?」
「晩ご飯、奢ってもらいますからね!」
「はいはい」
「“はい”は1回!」
黒崎先輩は灰皿にタバコを押し付けて、換気扇を切りリビングに戻って来た。
財布とスマホ、キーケースを持つ黒崎先輩。
「早くして下さい!黒崎先輩!」
私は“黒崎先輩”を強調して言った。
「おまっ!名前で呼べって言ってるだろ!もう1回襲うぞ!」
そう言いながら黒崎先輩は玄関に行く私を追いかけてくる。
誰が名前で呼ぶか!
ずっと黒崎先輩って呼んでやる!バーカ!