イジワル先輩の甘い恋の魔法
笑顔で事務室を出ると、廊下に黒崎先輩の姿を見つけた。
気分が一気に急降下。
「仕事、終わった?」
「終わりましたけど?」
私はスタスタと廊下を歩く。
一歩下がってついてくる黒崎先輩。
「俺も仕事終わったから、校門で待ってて?」
無視して廊下を進み階段を下りる。
「絶対に待っとけよ!」
黒崎先輩は階段上からそう叫けんだ。
だから行かないっつーの!
しつこい!
私は階段を下りて、下駄箱に行きパンプスを履く。
教職員用の玄関から外に出た。