spiral
「…そう、ですけど。」
まさかの言葉に俺は少し反応が遅れた
何でじいさんは俺の名前を知ってるんだ?
昔、どこかで会ったことあんのか?
「何ということじゃ…これも運命の巡り合わせか…。」
じいさんは一人納得して
髭を撫でた
「お爺さん、何で大地の事…。」
亜未の言葉にお爺さんは俺達に背を向けた
「わしは、お主の両親と深い関わりがある。」
「「「!!!」」」俺達は一瞬頭が真っ白になった
俺の両親は、物心ついたときからいなかった
ずっと施設暮らしだった
そんな中で、俺達は出会ったんだけど…
「ここから先はお主にとって辛い話になる。
聞かない方がいいかもしれん。」
背を向けて言うじいさん
俺は少し俯いた
「…大地。」亜未の心配そうな声が耳に届いた
今まで何も知らなかった両親
俺の、父さんと母さん
「…話を、してもらえませんか?」