spiral

タンスや棚がたくさん置かれた、物置のような部屋


じいさんは一番奥のデスクの引き出しを開けた




「…わしはお主の母親を良く知っておる。お主の母親、夏蓮はわしの娘だ。」



「…。」突然過ぎる言葉に、俺達は言葉が出なかった


俺の母さんである、夏蓮さんは


このじいさんの、娘…?



「じゃあ、大地のお母様は…天使って事!?」



亜未の声が部屋中に響く


その言葉で、俺はようやく話が理解出来た



「その通りじゃ。」じいさんは深く頷いた



「夏蓮はお嬢さんのように、天界からでて地上で人間達と共存していた。
…そこで、お主の父親、徹と出会ったのじゃ。」




地上で、俺の父親と出会った?



「ちょ、俺は人間だぜ?母親が天使なら、何で…。」


俺の言葉に
じいさんは悲しそうに俯いて


「夏蓮が恋した男、徹は…地上で生まれた人間だった。」








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