惑溺
 

「あッリョウ……」

どんどん激しくなっていく動きに、抵抗するのも諦めて必死で彼にしがみつく。

「リョウ、……キ」

言葉にならない私の声は、甘えたあえぎ声にしか聞こえない。
それでも必死で言葉を繰り返す。

ひねくれて、意地っ張りな私。
せめて、この腕の中だけでは素直になりたい。

おかしくなりそうなほど容赦のない快感の中で、必死でリョウにしがみつきながら耳元で囁いた。


「リョウ……、ダイスキ」

乱れた呼吸で余裕を無くしたリョウが、私を乱暴に抱き締めて、獣みたいなキスをした。

< 410 / 507 >

この作品をシェア

pagetop