惑溺
 

「そんなに教えてほしい?」

「教えてほしい!」

「どうして?」

「だって、いつも教えてくれないから余計に気になるし。
他のお店行った時このカクテル注文できないでしょ?」

「……へぇ。他の店でこのカクテル飲みたいんだ?」

リョウが意味深に微笑んで、ゆっくりとカウンターの中から出てきた。




「そんなに知りたいなら、教えてやるよ」



そう言ったかと思うと、私に覆いかぶさるように乱暴に唇を重ねた。

< 425 / 507 >

この作品をシェア

pagetop