キズナ~私たちを繋ぐもの~


もういないのに。

そんな記憶に慰められて

自分の気持ちを思い知る。

今でも、兄の事が好きな気持ち。



鈍く光るお墓にお線香を手向け、手を合わせて祈る。


「お母さん、お父さん」


今頃、天国で仲良くしているんだろうか。

ずっと好きあってて、離れ離れが寂しかったんだもんね。

お母さんは、本当はお父さんの傍にいたかったんだよね。


「幸せですか?」


同じこと、問われたら私はなんていうだろう。

1年前と比べたら、遥かに大人になったと思える。
だけど幸せかと言われたら分からない。

寂しい。

だけど、兄より好きになれる人じゃなければ、もう付き合ったりはしたくない。
同じことを何度も繰り返すのはもう嫌だ。


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