キズナ~私たちを繋ぐもの~
目が覚めた時、温かい素肌が隣にあった。
筋肉質の腕、逞しい体。
でも目尻のあたりには薄くしわがよって、髪には白髪が数本混ざっている。
朝日の下で見る兄は、やっぱり一年前より老けていた。
視線に気づいたのか、兄がゆっくり目を開けた。
「おはよう。アヤ」
「おはよう。おに……」
お兄ちゃん、と呼んでいいのか迷った。
こんな関係になっていて、そう呼ぶのはおかしい。
「名前でいいよ。こうなって兄も変だろ」
「えー、だって。た、達雄?」
「なんだ?綾乃」
「達雄」
恥ずかしい。
なんで名前呼ぶだけでこんなに恥ずかしいの。