キズナ~私たちを繋ぐもの~
達雄の頬が緩むのを見てると、胸が温かくなってくる。
ヤキモチ、妬いてくれてるんだ。
嬉しい。
なんて幸せなんだろう。
「いつかまた紗彩さんと会うときは、私も連れてってね」
「え? ああ」
「私だって心配だもん」
「何の心配だよ。大丈夫、紗彩も幸せそうだから」
でも。
2年付き合った達雄とは結婚しないで、別れて1年足らずで他の人と結婚しちゃうんだから、よっぽどの熱愛だったのかな。
今度詳しく聞いてみたい。
いつか、皆で笑って話せるようになった頃にでも。
「綾乃」
「ん?」
「お前は先に死ぬなよ?」
「なにそれ」
私が笑うと、達雄は真顔のまま運転を続け、車通りの少ないところまで行ってから路上に車を停めた。
そして私の方に向き直り、助手席の背もたれに手をかける。