キズナ~私たちを繋ぐもの~


そうだ。
いつかはそんな日が来る。

綺麗なウエディングドレスに身を包み、俺に頭を下げて「今までありがとう」なんていう日が……。


「……う」


腹が痛い。


「達雄?」

「いや、なんかちょっと、腹の調子が」

「大丈夫か?」

「なんか駄目だ。悪い。今日は帰る」


話は中途半端のままだったが、どうしようもなく腹が痛くなってきた。

まだ話したそうな英治をその場に残し、千円札を3枚テーブルに投げつけて、俺は店を後にした。

なんとなく、英治の含み笑いがずっと聞こえてくるようで、俺は苛立ちながら車のエンジンをかけた。

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