キズナ~私たちを繋ぐもの~
「綾乃、週末暇か?」
「え? えっと。土曜日なら」
「日曜は?」
「日曜はえーっと、……えーっと」
綾乃の頬がわずかに赤くなる。
何だ、またデートか。
いつの間に新しい彼氏なんか出来たんだ。
「まあいい。土曜は空いてるんだろ。ちょっと俺に付き合えよ」
「うん。いいけど」
そう言いながら、綾乃は台所に戻っていく。
「ねぇ。お兄ちゃん、ご飯は?」
「ああ、いやいいや。腹が痛い」
「大丈夫? 変な病気じゃないといいんだけど。あったかいお茶でも入れようか」
綾乃に続いて台所に入ると、テーブルの上に食べかけのアイスがあった。
俺が昨日、コンビニで買った来たものだ。
「あ、ごめんね。いつも勝手に食べちゃって。これ好きなんだ。おいしいよね」
「いや。いいよ。綾乃が食べるかと思って買ってるだけだから」
「そうなの? ありがとう」