キズナ~私たちを繋ぐもの~
「え?」
「火傷したら大変。口の中ならアイスで冷えるでしょ」
「ああ、そうか」
口を開けると、綾乃がアイスののったスプーンを俺の口に入れる。
途端に何だか全身が熱くなってきた。
「大丈夫?」
「や、うがいしてくる」
不思議そうに首をかしげる綾乃に、ぎこちない笑いを浮かべつつ、俺はバタバタと洗面台へと向かった。
食べさせてもらった。
その事がものすごく照れ臭い。
何やってんだ俺は。
何だかおかしい。
何度も何度もうがいをして、舌がひりひりするのを感じながら、謎の胸の動悸に俺は頭を悩ませ、やがては悩むのさえも放棄した。