キズナ~私たちを繋ぐもの~


 そして土曜日。

朝食を食べ終えた後、二人で家を出た。

綾乃は珍しくスカートをはいて、髪も上の方だけを結って、いつもと違う雰囲気で可愛い。

俺も何だか浮ついた気分で車に乗り込む。


「お兄ちゃん、このCD入れてもいい?」

「ああ、いいよ」


綾乃には珍しく、ラップの入った音楽が流れる。
聞きなれない歌にどことなく気持ちがはやって、エアコンを切って窓を開けた。


「暑いか?」

「ううん。風が入るから平気。でもどうしたの?」

「いやなんか、風に当たりたくなって」


聞きなれないCDは誰の好みだ? とか、考えずにはいられない。

綾乃は、男の好みに左右される方だ。
明日デートする男の趣味なんじゃないかと思ったら、なんだか苛々する。

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