キズナ~私たちを繋ぐもの~
「ところで今日はどこに行きたかったの?」
「それはな。……ここだ」
ついたのは、貸衣装の店。
「え?ここ?」
いぶかしがる綾乃の腕を引っ張って中に入れる。
「いらっしゃいませー!!」
にこやかな店員がすぐに寄ってくる。
「今日は何の衣装をお探しですか? ……ウエディングで?」
店員は俺たちを見回して開口一番にそう言う。
咄嗟に綾乃の顔が赤くなり、俺は意味不明の満足感を得る。
「いや、妹の成人式の為に振り袖を見たいんですけど」
俺の言葉に、店員は笑顔をみせ、綾乃は驚きの表情を向けた。