弟矢 ―四神剣伝説―
「なるほど、確かにこうなった以上、最早、後戻りはできんな。一矢殿で押し切るしかない、か」
「効果はあるだろうが……劇薬にもなりかねませぬぞ、凪先生」
長瀬や正三はわかっているのか、そのまま話を進めている。
会話に加わっていないので、弓月にもわからないのだ、と思ったが……
「しかし、凪先生、それでは乙矢殿を危険に巻き込むことになります」
「え?」
「姫様、それは本人の希望なのですから、叶えてやればよろしいでしょう」
「えぇ!?」
正三の言葉に乙矢は更なる疑問の声を上げた。このままでは、乙矢と新蔵のわからぬうちに話は進んで行ってしまう。
「あの……織田さん、俺にも教えていただけませんか?」
おずおずと、新蔵が一番聞きやすそうな正三に尋ねてみた。しかし、その答えをくれたのは凪だった。
「効果はあるだろうが……劇薬にもなりかねませぬぞ、凪先生」
長瀬や正三はわかっているのか、そのまま話を進めている。
会話に加わっていないので、弓月にもわからないのだ、と思ったが……
「しかし、凪先生、それでは乙矢殿を危険に巻き込むことになります」
「え?」
「姫様、それは本人の希望なのですから、叶えてやればよろしいでしょう」
「えぇ!?」
正三の言葉に乙矢は更なる疑問の声を上げた。このままでは、乙矢と新蔵のわからぬうちに話は進んで行ってしまう。
「あの……織田さん、俺にも教えていただけませんか?」
おずおずと、新蔵が一番聞きやすそうな正三に尋ねてみた。しかし、その答えをくれたのは凪だった。