吐息が愛を教えてくれました
「今まで、苦しかったんだよな。俺が好き過ぎて、どうしようもなくて、離れたほうがいいかと思いながら離れられなくて。悩んで、でも泣けなくて、ずっと堪えてたんだよな?」
ぽんぽん、と叩いてくれる千早の手の温もりが、私を素直にしてくれるのか、ためらわずに大きく頷いた。
「ひ、ひっく……ひっく……だって、千早が好きなんだもん」
しゃくりあげながら息も絶え絶えの私の右耳に、口元を寄せた千早は優しく呟いた。
「俺だって、好きだぞ、かなり惚れてる」
「うん、うん。あ、ありがとう、嬉しい」
私はそう答えて、さらにぎゅっと千早にしがみついた。
テーブルに無理矢理乗りながらしがみついている体は少し痛いけれど、それどころじゃない。
涙でずぶ濡れの顔を上げることすらしたくない。
もうしばらくこのままで、と更にしがみつくと、千早はくすりと笑った。