蜜色チェーン―キミと一緒に―
またしてもマイナス方向に考えて落ち込んでいた時、そう声をかけられる。
確かに、この3日間勇樹には迷惑かけっぱなしだし、それなのにいつまでも落ち込んだままじゃ申し訳ない。
そう思って、なんとか笑顔を作ると、勇樹は少しだけ顔をしかめた。
「沖田さんにどんな事情があるのかは分からないけど、沖田さんは姉ちゃんの事を本気で想ってるんだよ。
じゃなきゃ幸せになって欲しいなんて、弟の俺になんか言ってこない」
「……」
「しっかりしろよ。
そこまで想われてるくせに、そんな顔してんな。
沖田さんをすぐ見つけられるように、顔上げてろ」
勇樹が開けたドア。
少しためらってから、顔を上げて外に出た。