蜜色チェーン―キミと一緒に―


「これとこれと……あとこれとこれ」


勇樹が、コンビニのカゴにぽいぽい菓子パンやおにぎりを入れていくのを、呆然としながら見つめる。

賞味期限があるのにそんなに買って大丈夫かな……。

不安になったけど、まぁ、勇樹の食欲ならどうにかなるかって納得してから店内をぐるって見渡す。

壁にかかっている時計は、まだ朝の7時を指していて、相変わらず早起きの勇樹に苦笑いがもれた。

休日だし、こんな時間にコンビニで買い物しているお客さんなんて……。
そう思って他のお客さんに目を移した瞬間。
ひとりの男性客に、視線が止まる。

黒いパンツに白いシャツ、そして眼鏡をかけている男の人に。

この人……拓海くんの弟さんの、宮坂さんだ。
いつか、ホテルのロビーでもめてたのを見た事があるし間違いない。


拓海くんの事も何か知ってるかもしれない―――。
そう思ったと同時に身体が動いて、その人の腕を掴んでいた。










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