俺が唯一愛した女


「コイツ見た感じかなり無愛想じゃね?こんな奴が働けんの?」



ケラケラ笑う聖夜



「聖夜…まあまあそう言わず色々教えてやってくれよ。よろしくな」



「わ~かった、わ~かった。ハルが言うならしゃ-ねぇな。」



『……。』



感じ悪い奴。



そう思いつつ
俺は何も言わず聖夜に頭を下げる。



「じゃ…俺は開店の用意してくるわ」



「よろしく♪」



「また後でな新人」



聖夜は


俺の肩をポンっと叩いて
そのままどこかに消えた



『……。』



にっこり笑うシンヤサン。



「ごめんな、聖夜、口は悪いけどああ見えて結構良い奴やから」



『良い奴ね…』



「小上優斗、聖夜が来て言い遅れたけどハルは俺のここでの源氏名だから…店では絶対ハルって呼べよ」



『シンヤサンがハル…て、事はシンヤって本名だったのか…』



「言ってなかったっけ?ま、最初は慣れないかもしれんが頑張れ頑張れ!」

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