俺が唯一愛した女


『どこ行くんだよ!?』



美容院を出て



俺の腕を引っ張り歩き続ける聖夜サン



『離せって…』



先程、染めたばかりの
綺麗にセットされた茶髪



高い身長に綺麗な容姿



すらっとした体系



道行く人達は男女関係なく
俺を見て振り返りヒソヒソ話をする。



「よっ、振り返られる程良い男~♪シキ男女問わずモテモテだね~羨ましい」



『…意味解んねえし』



" アンタ達何してんの?私遊び相手探してるんだよね~ "



聖夜サンと話す俺に..
突然話しかけて来た女



『……。』



女に声をかけられて聖夜サンは大喜び



「なぁ♪シキ俺等丁度今暇して…」



『悪いな、俺達用事あるから』



今度は逆に俺が
聖夜サンの腕を引っ張って歩き出す。



「何だよシキ…ノリ悪いなぁ。あんな可愛い女逃がすなんて…」



『はいはい』



「何だ!?その適当な返事!!」

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