俺が唯一愛した女


『何これ…?』



黒い袋?



「着替えたら隣の部屋に来て頂戴、待ってるから♪」



『……。』



俺は加奈に渡された
小さな黒い袋を開ける。



『…スーツ?』



「シキ、営業用の写真だ♪」



写真?



俺の最も嫌いな物の1つ
写真を撮るなんて聞いてねえし…



『俺、写真はパ…』



「お前が写真嫌いなのはハルから聞いた。言っとくけど、パスとは言わせないからな?」



『……。』



言おうとした事、先に言うなよな



「ほら、早く着替えろ!」



『はいはい…』



" 聖夜サンには勝てない "


そう思いつつ俺は
加奈に渡されたスーツに着替える。



『…これでいい?』



「おう、良く似合ってる」



「シキ~着替え待ってんのにまだなのぉ?」



隣の部屋から加奈の呼び声が聞こえる..



「これも仕事の1つだ。早く行け」



『解った』



聖夜サンに背中を押され



俺はゆっくりと隣の
部屋のドアを開ける



『眩し…』



綺麗な真っ白の壁紙
そして部屋の中には



ライトやカメラの機械が沢山置いてある



「スーツ姿も良い感じね♪よし…シキここに立って、とりあえず何か適当に動いてみて!」

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